みちのく庭園

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春うらら

  • 2019.02.26
  • #出来事
こんにちは。ナカグキです。

先日会社をお休みさせていただいて、伊勢・京都へ行ってまいりました。
お仕事ではないのですが、少し用事がありまして伊勢神宮にお参りです。

伊勢神宮というのは通称で、正式には「神宮」というそうです。
最高神の天照大神が御祭神です。

初日に「外宮」を参拝してきたのですが、樹木の大きいこと・・・
写真は僕なんですが、このスケール感お分かりいただけるでしょうか。
こんなのがあちらこちらに乱立しています。
あらためて自然のたくましい生命力にため息が出ます。

この翌日に造園連の献木行事がありまして、
今年は北海道・東北エリアの造園家たちが枝垂桜を奉納いたしました。
神聖な行事に立ち会えてありがたいことです。本当に。

 
翌日は京都の方に移動しまして、神社やお寺を巡ってまいりました。

こちらの庭園、柔らかな太陽光に当たった苔のふんわり感が
見た目で伝わってきますよね。
たしか「広隆寺」だったと思います。

ここまでの美しさを保つには相当まめな除草や手入れが必要なんです・・・
さすが庭師の本場京都ですね・・・もはやすごすぎて言葉になりませんでした。

いろいろな庭園を見てきたんですけど、当然日本庭園なんですよ。
それで、ぼーっと見ていて思ったんです。
自分たちがつくれるのは日本庭園のベースなんだな、と。
どれだけ精巧に和風の庭園を作り上げても、まだそれは赤ちゃんみたいなもので

例えば初めてスーツを着た時、鏡に映る自分をみてなんとなく
違和感を感じませんでしたか?僕は感じました(笑)
でも、年を重ねて着る機会が増えてくると不思議とスッと馴染んできますよね?
これに近いかなーと思います。

庭師が作庭した段階の「赤ちゃん」が時間の流れとともに
木々が生い茂り、構造物が苔むし、石が風化してきたころにようやく
「大人」になるのかなと。
ここでいう大人はそれこそ有名な各庭園のことです。
違和感がなくなるんですよね。作りこまれた感がないというか。

あたかも初めからそこに存在していたかのような風格を持ち始めて
ようやく日本庭園は完成するのかな、なんて思っていました。
そう考えると、将来そんな可能性を秘めた作品をつくれるこの仕事は
本当に素晴らしいなと再認識いたしました。

 
最近ではエクステリアの流行により、無機的な構造物がおおい外構仕事ですが
たまには和の心をもって、和風の心落ち着くお庭なんてのも趣がありますよ。
小さい空間でも弊社職人・デザイナーにご相談くださいませ。

日本人の原風景の再現、させて頂きます。

それでは今回はこの辺で。
                    お読みいただきましてありがとうございます。


 

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