みちのく庭園

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三寒四温

  • 2018.11.05
  • #出来事
朝晩の冷え込みがつらい時期になってまいりました・・・。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

タイトルにある「三寒四温」
特に意味はなくつけたのですが(笑)

「三寒四温」とは
冬季に三日寒い日が続き、その後四日暖かい日が続く
という風な意味合いです。確か。

僕たちの住む青森県では真冬ともなると毎日氷点下を割り込むような日々が続きます。
そのためこれからの時期は職人にとって忍耐の時期になるのです。
もはや「寒い」というよりも「痛い」ともいえる長い冬を耐え忍び、
また暖かく緑の芽吹く春を待ちわびるわけです。
これから雪が降るにあたって、植物を雪の重さから守るためにする仕事があります。
「雪囲い」や「冬囲い」とよばれるものです。
写真のように藁をしいて寒さから守ってあげたり、
こちらのように木の頂点から縄を吊るし、
それぞれの枝を引っ張り上げて
雪の重さで枝が折れることを防ぐものなど、
様々な種類があります。

去年の冬、これがなかなかうまくできずに
親方に怒られたのを思い出します・・・(笑)

しかしそれも当然なのです。
この技術がしっかりなされていないと
翌年の春、立派に育っていた樹木がなんともかわいそうに
枝折れしてしまっていることもあります。

植物を扱う、ましてや庭師とも呼ばれるものである以上は
そんなことにならないようにしなければなりませんよね。


日に日に冷え込みが厳しくなっていきますが、
皆様も体調にお気をつけて、秋冬ならではの美しい風景を
お楽しみくださいませ。

 

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