みちのく庭園

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いつも思う事

  • 2025.09.26
  • #ブログ
本日は新築外構工事の完成により
最終の立ち合いにて三沢市に訪問。

無事に御施主様より喜びとお褒めの言葉をいただきました。
みちのく庭園ではホームページで紹介している物件のように
最初からすべて完成されているような物件ばかりではありません。

1期工事から数年後に、
2期工事3期工事と依頼を受けて
より昇華したデザイン・実用性の高いお庭に
なっている物件がほとんどです。

本工事もタイミングの関係上で
舗装工事以外の
”高低差等の生活に不便な部分の解消”を
メインに工事を御契約させて頂きました。

本物件は玄関ポーチから敷地の入口まで
高低差1,200~1,500mm程度ある場所で
旗竿地にて車両の出入りや
玄関前の距離もかなり限定されている条件でした。

住宅引渡し完成後に御施主様とは出会い、
「建物が出来上がったらこんなに高低差が出るとは思わず...
どうしたら良いでしょうか...」という事で
打合せがスタートしました。
完成を楽しみにしてくれているお子さんは
新しい表札が出来るまで、
郵便屋さんに不便をしてもらっては困ると
お手製の表札を玄関扉に貼っていてくれました。
自分も子供がいる身ですので
完成してからもこういった手の込んだものは
なかなか捨てられないものです(笑)


我らがBIG BOSS橋本ブラザーズとも
いつも話し、現場で思う事は
外構工事の打合せは
まだまだ最後に回されるケースが多いという事です。

住宅・土地検討や建物契約前などに
御施主様自身が相談に来るケースは
まだまだ稀といえる位少ないです。

土地の提案段階で高低差や隣地との絡みや、
資金面・建物とのトータル提案をガッチリ対策する
住宅メーカー様もいらっしゃいますし、
外構はノータッチ!と割り切るメーカー様もいるので
僕らは御施主様と出会いのタイミングは様々です。

外構業者ではない営業社員の方々や
紹介業者様を通すと
レスポンスや提案の説明・ニュアンスも変わります。
当然必要と思い入れた提案も
思うように伝わるだろうか?
という懸念もあります。

ひとつだけ思う事は
住宅にまつわる各種の工事内容は多岐にわたり、
御施主様1人で把握しコントロールするのは
非常に困難な事だと思います。

建物の意匠や使用する外部建材、
内部で言えば水回り設備や
照明計画・各種内装材から造作まで
考える事決める事のオンパレードです。
並行して資金計画や融資先の決定、
メーカーによってはエアコンやカーテンは別業者で、
なんて事にも......
御施主様はお休みも潰れる事でしょう。

外構・造園工事は打合せが後回しにされがちで
なかなか空間構成も予算も予測しづらい工種です。

住宅の設計・営業をやっていた私が思う事は
外構・造園工事も暮らしの中で
絶対に必要とされる部分ですので
契約前に絶対に検討が必要だと強く思います。
分からないままにするのではなく
自身でも”把握”しコントロールしなくては
ならない工種の一つだと言えます。
今私がこの職種についてるから
言うのではありません。

トータル提案している方々からすれば
「今更なに当たり前の事を言っているんだ?」と
言われるでしょうが
敢えて言うのはトータル提案していない
業者がまだいるという現実があるからです。

最終的に資金計画上の問題や
明確な外構提案が無いままに
困った状態で来社する御施主様が
減らない事が問題だと思っております。

少しでも早く出会い提案する事で
一つでも暮らしの不便が消え
快適な暮らしに繋がる事が
設計・現場管理をする僕ら作り手の強い願いです。

それと同時に
早く出会い提案できる為の仕掛けを
考えなくてはと日々頭を悩ませております...​​​​​​

Writerこの記事を書いたメンバー

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